時事

マシュー・カソヴィッツvsニコラ・サルコジ

fenestraeさんのブログ経由で知ったのだが、郊外を舞台にした映画「la Haine 憎しみ」の監督マシュー・カソヴィッツが自身のブログでニコラ・サルコジ内務大臣を批判したところ、当のサルコジ氏が自ら反論を書き込んで騒ぎになっているとのことだ。 さっそく…

見る、聞く、言わざる

パリ郊外から始まった暴動を話題にしたブログを見て回ったところ、日本だけではなくフランス語のブログにおいてすら、暴動の主柱をなしているとされるアラブ・アフリカ系移民*1について、「自分の意志で移住してきたのに思うようにならないからといって不満…

フランソワ・ボンという人

日本ではほとんど無名だが、フランソワ・ボンというフランスの作家がいる。 優れた小説家であるのはもちろんだが、高校(lycée)生などを対象として文章を書くことを教えるという活動*1を行っていることでも知られる。 彼の教室はいわゆる文章作法ではなく、…

「暴力にノンを、対話にウィを」

パリ郊外から始まった暴動は、地理的には離れたストラスブールやトゥールーズにも規模はそれほどでもないとはいえ飛び火しつつあるらしい。 そんな中、クリシー・スー・ボワと同じセーヌ・サン・ドニ県のオルネ・スー・ボワで2千人から3千人の人が参加した…

パリ郊外の暴動

パリ郊外セーヌ・サン・ドニ県のクリシー・スー・ボワで起きた、移民中心の若年層による暴動がどうもフランス全土を揺るがす騒動に発展しそうな気配を見せている。 ことの起こりは10月27日の夜、警官隊に追われたアフリカ系移民の少年2人が変電施設で感…

石原都知事失言事件@フランス語PART2

全ての人民のみなさんこんばんは。反自由党中央委員会です。この事件についての反自由党の公式見解を発表します。 1. 帝国主義的言語であるフランス語が「被害者ヅラ」をするのは、なんかおかしいと思う。2. 「数を勘定でき」ないという中傷に対して、「フラ…

石原都知事失言事件@フランス語

石原都知事:「フランス語は国際語失格」発言で提訴される フランス語は話者の数でいえば日本語とたいして変わらないが、日本語はまず日本国内でしか使われないのに対して*1、フランス語は20数か国で公用語に指定されている*2。数だって言うまでもなく数え…

『悪魔の詩』の翻訳者五十嵐一氏の死から十四年

筑波大助教授殺害 「悪魔の詩」翻訳者刺殺、時効まで1年 五十嵐一が殺害されてからもう十四年にもなる。氏の全ての著作を読んだわけではないが、驚異的な博識をもって文化も政治も世界的な視野の中でイスラムを論じることのできる、それでいて破天荒で奔放…

ロンドンで連続爆破テロ

まずは亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。背景についてはまだなんともわかりませんが……サミットに当てつけたのでしょうか。なんにせよ、オリンピック開催決定の喜びも吹っ飛んでしまったでしょうね……。