スパイナル・タップ

 今一番面白い深夜番組(当社比)の「Rock Fujiyama」でローリーやマーティー・フリードマンが薦めていたので見てみたところ、これが面白い!
 架空のロック・バンドのツアーに密着したドキュメンタリーという体裁のパロディ映画で、昔の人なら「スパイナル・タップ珍道中」などという邦題をつけそうなほど珍事が満載で終始笑いっぱなしだった。
 この映画に出てくる数々のハプニングは、元メガデスマーティー・フリードマンによればよくあることらしい。カッコつけたロック・ミュージシャンとカッコ悪いトラブルや言動のズレが笑わせるのだな。とはいえマーティー・フリードマンが日本の深夜番組で「ヌレヌレ」とか言っている*1のを聞くと、なんというかこちらの抱くイメージとのズレの大きさに戸惑うことがないでもないが。
 それはそうと、これはロックに限らず、特にステージ上でトラブルが起きたときこそミュージシャンの「プロ根性」*2が試されるのだろう。一例として、テナー・サックスのソニー・ロリンズはあるとき演奏中にステージから落ちて足を骨折したが、地面に寝ころんだまま怪我をする前と変わらずサックスを吹き続けたそうだ。恐るべし。

*1:マーティにこの言葉を教えたのはみうらじゅんと安西肇。しょうもないコンビだ。

*2:マーティー・フリードマンの口癖