石原都知事失言事件@フランス語
フランス語は話者の数でいえば日本語とたいして変わらないが、日本語はまず日本国内でしか使われないのに対して*1、フランス語は20数か国で公用語に指定されている*2。数だって言うまでもなく数えられる。もちろん石原都知事はそんなことわかったうえで、政治的な意図*3からああいう発言をしたわけだ。
前者に関しては、石原都知事は「国際語ではない」とは言っておらず、「失格している」と言っている。この言い回しだと、現実に失格しているわけではなく、フランス語は国際語にはふさわしくないと個人的に思っているだけだ、と言い逃れできなくもなさそうだ。一方、「数を勘定できない言葉」というのは明らかに事実に反しているので*4、苦しくなるかも。ただ、石原都知事の発言によってフランス語(というかフランス語話者や語学学校)が現実に被害を蒙ったかどうか証明するのは難しいのではないだろうか。それでも法廷に持ち込むだけで石原都知事の印象を悪くすることはできるかもしれないが、彼の場合ああいう人だということはとっくに知れ渡っているからなあ。