地球をしばらく止めてくれ、私はゆっくりアニメが見たい

 アニメの新番組が多すぎる。私の住む地域では、なななんと今日だけで全国ネットと独立UHFあわせて七本もあるのだ。見られるわけないだろ、そんなん(逆ギレ)。だいたい、時間に余裕のある人だってこれだけの数を全てチェックするのはちょっとしんどいんじゃないか。
 いやまあ、別にアニメおたくだからといって全ての番組を網羅しなければならないというわけではないが、いくらなんでもインフレが過ぎる。首都圏と比べて放送数の少ない地方在住の方が眼にされたら贅沢言うなと怒られるかもしれないが、そこはひらにご容赦を。
 ともかくここは涙を呑んで、もともと見る気がなかった番組に加えて

  • 漫画・ゲーム・小説などの原作が存在しており*1、かつそれを私が体験しているもの

 という条件を満たす番組を視聴リストから除外するという対策をとらざるをえない。原作との違いを見比べるというのも一つの楽しみ方ではあるけれども、アニメに割ける時間が少ないことを考えればそんな優雅な視聴方法は私には許されていない。
 そこで、除外される番組の題名を挙げると、たとえば『NANA』であるとか、『ひぐらしのなく頃に』であるとか、『ARIA The NATURAL』であるとか、『ああっ女神さま』であるとか、『スクールランブル二学期』であるとか、『涼宮ハルヒの憂鬱』であるとか、『うたわれるもの』であるとか、『吉永さん家のガーゴイル』であるとか……とやっていくと、忙しくて時間がないなどと言いながらサブカル・おたく系の有名どころにけっこう目を通している自分がいることと、その結果、しまいには見る番組がほとんどなくなってしまうことに気づいた。視聴番組削減という目的からすれば慶賀すべきなのだろうが、既存の原作付きではないテレビオリジナルのアニメがどんどん減っているのは寂しい限りだ。
 アニメ界もいろいろ厳しいのではあろうが、なんかこう、広がって伸びきってしまった風呂敷にあわせるべく無理矢理にでもコンテンツを増やしているという感じがしてならない。一日当たりの刊行点数は増えても、それに反比例するかのごとく販売部数が減る書籍界のようなことにならなければよいがと老婆心ながら危惧してしまう。

*1:当初からメディアミックスを前提にしており、たとえば『忘却の旋律』のように各媒体で全く内容の違うものは除く。