それは、ほんとうに、「ノベル」とよぶにあたいするのだろうか

 選択肢がまったく存在しないビジュアルノベルをプレイしていると、ときおり「これって小説として書いたらどうなるだろう」と思うことがある。
 音と画像と文章の三位一体だからこそ、従来の活字だけの小説には表現できないことも可能になる、といわれれば確かにそうなのだろうし、そう思えるだけの作品もないではない。けれども、それが結果的に文章の空っぽさを穴埋めすることになっているだけのものが少なくないというのが実感だ。具体的な例は挙げないけれど。
 ……ってこんなことを書くと時期的にあれなんですが、「ひぐらしのなく頃に」がそうだとか言ってるわけじゃありませんので。罪滅し編はこれからプレイします。