快感原則の彼岸?

 あー今日も疲れた疲れた。さーて麦茶でも一杯やりながら(下戸なんです)昨晩録画しておいたアクエリオンガン×ソードでも見るかな……って、え? ああっ、録画するのすっかり忘れてたよ!
 そういえば昨日の深夜はちょうどこのエントリーを書いていた。これはもういいかげんアニメから卒業しようという、私の無意識の衝動による錯誤行為なのか!? まあ、どちらも一話完結色が強いので一回ぐらい見逃してもたいして問題はないのだけれども。
 とにかく、こうなったら仕方がないので、ちょうどアルバム一枚分ほどの時間が空いたのを利用して、私としては普段それほど愛聴していないコルトレーンでも聴こう。

セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス

セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス

 それにしても、ここに収録された「My Favorite Things」におけるトレーンの演奏は、とても「私の大好きなもの」を語っているとは思えないほどシビアでタイトだ……。このストイックさが60年代に日本で人気を得た理由のひとつなのだろう。
 しかし、アルバムタイトルになっている「Selflessness(無私)」はあまり好きではなかったのだけど、久しぶりに耳にするとなかなかいいじゃないか。つかず離れず共に咆吼し続けるコルトレーンファラオ・サンダースの二本のテナーが、激しく乱れて絡まる蛇のようにうねって上昇してゆく感じでなんとなく快感。クラブでマイルスの『オン・ザ・コーナー』がかけられるなら、この曲でも三昧境というか無我の境地に入って踊れるのではないか。私は一人黙然と聴くけど。